11月の自動車販売台数、新エネルギー車は単月初の100万台超え

(中国)

上海発

2023年12月19日

中国自動車工業協会(CAAM)が12月11日に発表した11月の自動車販売台数は前年同月比27.4%増の297万台だった。うち国内販売台数は同24.3%増の248万8,000台、輸出台数は同46.3%増の48万2,000台だった。前月に比べ、国内販売台数は5.2%増加したものの、輸出台数は1.1%減少した(添付資料図1参照)。

販売台数の内訳は、乗用車が260万4,000台(前年同月比25.3%増)、商用車が36万6,000台(44.6%増)だった。また、新エネルギー車は102万6,000台(30%増)で、単月では初めて100万台を超えた。

2023年1~11月の累計販売台数は2,693万8,000台(前年同期比10.8%増)で、内訳をみると、乗用車が2,327万2,000台(9.3%増)、商用車が366万6,000台(21.8%増)だった。また、新エネルギー車は830万4,000台(36.7%増)で、自動車販売台数全体に占める割合は30.8%だった。新エネルギー車の車種別からみると、プラグインハイブリッド車は11カ月連続でプラス成長し、約242万2,000台となった(添付資料図2参照)。

1~11月の累計輸出台数は441万2,000台(前年同期比58.4%増)だった。そのうちガソリン車は332万台(51.5%増)、新エネルギー車は109万1,000台(83.5%増)だった。輸出台数の上位10社(添付資料図3参照)を見ると、長安汽車はテスラを上回って4位にランクインした。伸び率では、BYDが前年同期比4.6倍(7位)、奇瑞汽車が2.1倍(2位)、長城汽車が84.8%増(6位)とそれぞれ高い伸びを示した。

2024年の中国自動車市場

12月11日に北京で開催された2024中国自動車市場発展予測サミットでは、CAAMが「2024中国自動車市場全体予測報告」を発表した。それによると、2023年の自動車販売台数の予測値は3,000万台前後、そのうち乗用車は2,600万台前後、商用車は400万台前後、新エネルギー車は940万台前後、輸出は480万台前後とした。2024年の予測では、自動車販売台数は3,100万台前後、うち乗用車は2,680万台前後、商用車は420万台前後、新エネルギー車は1,150万台前後、輸出は550万台前後で、いずれも2023年を上回る予測となった。

(宋青青)

(中国)

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