バルセロナの「Manga Barcelona 2023」会場で日本食をアピール

スペイン最大級のアニメと漫画の展示会である「Manga Barcelona 2023」が12月7～10日、バルセロナのフィラ・バルセロナ・グランビア（FIRA BARCELONA GRAN VIA）で開催された。展示会場の3つのホールが会場となり、会期中の来場者数は、2022年より約2,000人多い、16万5,000人となった。会場では企業による最新のアニメやゲームのプロモーション、漫画やアニメ関連グッズの販売、アニメソングなどを歌うアーティストによるライブイベントなどが行われた。日本企業およびその関連企業としては、東映アニメーション、任天堂、バンダイ・エスパーニャ（バンダイナムコホールディングスのグループ会社。スペインにおける玩具関連商品の販売を行う）、クランチロールなどが出展し、日本のアニメや漫画のファンを中心ににぎわった。

また、会場ではおにぎりやカレーライス、たこ焼き、ラーメンなどの日本食を提供するレストランによる屋台の出展があり、「NIHON RYORI」というプログラムでは日本酒や和牛の試食とともに日本食のプロモーションなどが行われた。

ジェトロは、2023年の今回新たに設けられた「KIZUNA NIHON」というオフィシャルゾーンに、在バルセロナ日本総領事館、国際観光振興機構（JNTO）、東京都、国際交流基金と連携して出展した。

ブースでは、スペインで販売されている日本産ホタテや大豆ミートを具材としたおにぎりや、レトルトカレーなどの試食を提供し、日本産食品の一般消費者向けプロモーションを行った。日本産ホタテに対しては、「とてもおいしい。この料理の作り方が知りたい」「日本のホタテは初めて」といった意見があった。また、カレーライスに関しては、試食をしてアンケートに答えた約半数が過去に食べた経験があると回答し、自宅で固形のルーを使用してカレーを調理するという回答者も一定数存在した。

同イベントは、2024年が30回の節目となり、2024年12月5～8日に開催が予定されている。

（田中佳恵）