三菱電機、マハーラーシュトラ州プネでFA工場稼働

(インド)

ムンバイ発

2023年12月25日

三菱電機は12月11日、インド西部マハーラーシュトラ州プネ近郊でFA(ファクトリーオートメーション)制御システムの新工場を稼働したと発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。子会社の三菱電機インドが手掛ける本工場で、今後見込まれるFA需要の増加に対応する。敷地面積は4万平方メートル、投資額は土地、建物、生産設備を含め約22億ルピー(約38億円、1ルピー=約1.7円)。

三菱電機は、1995年からインドでFA関連機器の本格販売を開始。2010年に三菱電機インドを設立し、2012年に地場のFA制御システム製品メーカーを買収した。2013年にはプネにFA開発センターを設立、現地生産を開始するなど、継続的にインド事業を強化してきた。今回のさらなる体制強化により、今後の需要増加に対応した安定供給を実現したいとしている。

インド政府による製造業振興政策「メーク・イン・インディア(注)」や、中国以外にも投資や生産拠点を分散させる「チャイナプラスワン」の製造拠点としてインドに注目が集まっていることもあり、国内製造業が著しく成長している。三菱電機は、特に自動車、食品・飲料、医薬品、データセンター、繊維などの業種を中心として、FA市場の拡大が見込まれると予測している。

(注)「メーク・イン・インディア」は、ナレンドラ・モディ首相が就任した2014年から掲げる、製造業振興のスローガン。投資環境の整備を通じて、直接投資誘致を促進し、GDPに占める製造業の割合を15%から25%に引き上げる目標を掲げる。その結果として、新たな雇用の創出、貿易赤字の縮小、さらには輸出の拡大を目指している。

(丸山春花)

(インド)

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