11月の消費者物価上昇率はマイナス0.44%、2021年1月以来の低さ

(タイ)

バンコク発

2023年12月15日

タイ商務省が12月7日に発表した2023年11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比でマイナス0.44%となり、前月(マイナス0.31%)からマイナス幅が拡大し、2021年1月以来の低さだった。政府の抑制措置により、燃料や電気などのエネルギー価格が引き下げられたことが影響した。また、供給過多により豚肉、鶏肉などの価格も低下した。

振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数の上昇率については、0.58%となり前月(0.66%)からわずかに低下した。

食品・非アルコール飲料は0.20%(10月マイナス0.65%)とプラスに転じた。非食品はマイナス0.87%(マイナス0.09%)とさらに低下した。品目別の上昇率では、食肉・魚マイナス7.15%(マイナス7.26%)、生鮮野菜5.30%(マイナス7.54%)、総菜1.30%(1.44%)、燃料マイナス11.41%(マイナス10.9%)など。

また、11月のCPIは前月比でマイナス0.25%となり、1月から11月におけるCPI上昇率は前年同期比1.41%となった。

商務省は、2023年通年のCPI上昇率予測を1.0~1.7%(中央値1.35)としている。

(藤田豊)

(タイ)

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