CATL、香港サイエンスパークに研究開発センターを設立
(香港、中国)
香港発
2023年12月15日
香港特別行政区(以下、香港)政府系研究開発施設の香港サイエンスパーク(HKSTP)と中国の車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は12月7日 、HKSTPにCATL研究開発センターを設立する覚書を締結した。
CATLは、新エネルギー技術の研究開発を中心としたリチウムイオン電池メーカー。覚書締結に関するプレスリリースによると、同社はHKSTPに約12億香港ドル(約228億円、1香港ドル=約19円)を投資予定としている。HKSTPにおける研究開発センター設立により、研究員500人の新規雇用を見込んでいる。なお、プレスリリースの情報によると、CATLとHKSTPの協力は、李家超(ジョン・リー)行政長官と香港政府の主導によるもので、香港における新エネルギーと持続可能な開発に関する産業の発展を目指すとしているが、 詳しい内容は公開されていない。
覚書の調印式に同席した陳茂波(ポール・チャン)財政長官は「今回の投資は香港のイノベーションとテクノロジー(I&T)産業の発展に非常に重要だ。香港を世界への玄関口として活用し、国際舞台でより良い発展を遂げられることを願っている」と期待を示した。
また、同式において、イノベーションとI&Tの開発を担当する香港政府機関の創新科技・工業局の孫東局長は今後の目標として、「HKSTPは政府各部署と協力しながら5年以内に100社の大手科学技術企業を香港へ誘致したい」と述べた。
〔何樂晴(エスター・ホー)〕
(香港、中国)
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