天津市で中国国際貨物輸送・物流産業高度化フォーラム開催

(中国)

広州発

2023年12月04日

中国国際貨運代理協会と天津市商務局主催の「中国国際貨物輸送・物流産業高度化フォーラム」が1116日、天津市で開催された。同フォーラムは2008年から開催されており、15回目となる。例年同様に「中国国際貨物輸送および物流産業発展青書(2022年)」も併せて発表された。

現地メディアは「この青書によると、中国物流業界上位50社の総売上高は2020年の1,9905,000万元(約41,801億円、1元=約21円)から2021年には3,4301,000万元と急増した。新型コロナウイルスのパンデミック収束によるコンテナ運賃の下落などを受け、2022年は3,0646,000万元とやや減少したものの、2022年末までに商務部の申請システムに登録した国際貨物運送サービス企業は86,915社で、前年比7.2%増だった」と報道した(「新華社」1118日)。

中国の越境EC(電子商取引)の拡大も国際貨物業界の発展に大きく寄与している。税関総署の統計によると、2022年の中国の越境EC輸出入額は21,100億元で、前年比7.1%増と、過去最高を記録した。また、商務部の発表によると、中国の物品貿易の輸出入に占める越境ECの割合は、2015年の1%から2022年には5%に増加している。

フォーラムでは、事業所得ランキング上位100社が合わせて発表され、上位10社は中国外運、中遠海運国際貨運、中鉄国際多式聯運、敦豪全球貨運(中国)、中集世聯達物流科技(集団)、アペックス国際物流(中国)、港中旅華貿国際物流、嘉里物流(中国)投資、全球捷運物流、寧波港東南物流集団だった。

日系の物流会社もランクインしており、中でも日通国際物流(中国)が15位と最も高かった。近鉄国際物流(中国)が18位と続き、日郵物流(中国)28位、ロジスティード物流(上海)72位、天津トヨタ物流73位、中外運-日新国際貨運有限公司83位と続いた。

(高文寧)

(中国)

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