日本とサウジアラビアのeスポーツ団体が覚書締結

(サウジアラビア、日本)

リヤド発

2023年12月21日

日本eスポーツ連合(JeSU)とサウジアラビアのeスポーツ団体サウジeスポーツ連盟(SEF)は12月15日、人材育成と国際交流の推進に関する覚書を締結外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

日本とサウジアラビア両国政府間の戦略的パートナーシップの「日・サウジ・ビジョン2030」の下、JeSUとSEFは国際親善試合「日本・サウジアラビアeスポーツマッチ」を日本外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2021年10月)、サウジアラビア外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2022年7月)で相互に実施するなど、これまでも緊密な関係を築いてきた。

SEFは2023年にeスポーツ世界大会「Gamers8」をリヤド市内で開催したほか、世界eスポーツ連盟(GEF)が主催する「世界eスポーツゲーム(GEG23)」の招致に成功。同大会には56カ国から236人の選手の参加が報じられた(2023年12月12日付サウジアラビア国営通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。また、国際eスポーツ連盟(IeSF)が2024年に開催する世界大会の開催国にも選定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされるなど、国際的なeスポーツ分野で、近年非常に強い存在感を発揮している。

今回の覚書では、「人材育成と教育分野での連携と国際交流の推進」をはじめ、「教育機関や教育プログラムに関する講師や学生の採用協力」「学生、コーチ、スタッフ向けの共同トレーニング、ワークショップの実施」などについて両団体が合意した。今後、両者は具体的な実施内容を協議することを予定している。

ジェトロの取材に対して、JeSU関係者は「来年(2024年)夏にeスポーツ・ワールドカップの開催が発表されており、世界の大型eスポーツ大会の多くがリヤドで予定されている(注)。そのような中、SEFが取り組むアカデミーとの連携を通じ、日本の人材やゲーム企業およびゲームタイトルが関わりを深めることで、日本が国際舞台でプレゼンスを発揮できることを期待している」と両国間の協力の深化に期待を示した。

(注)サウジアラビア政府は2023年10月、サウジアラビアの首都リヤドで2024年から毎年、eスポーツ・ワールドカップを開催することを発表した(2023年10月25日記事参照)。

(秋山士郎)

(サウジアラビア、日本)

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