ジェトロ、初のサプライチェーン博覧会にジャパンパビリオン設置

(中国、日本)

北京発

2023年12月18日

北京市の中国国際展覧中心(順義館)で11月28日~12日2日、第1回「中国国際サプライチェーン促進博覧会」が開催された。中国国際貿易促進委員会(CCPIT)が主催した。サプライチェーンをテーマとした初めての国家レベルの博覧会で、総展示面積は10万平方メートルで、スマートカー、グリーン農業、クリーンエネルギー、デジタルテクノロジー、健康生活の5つの産業チェーンの展示エリアが設置された。

主催者の発表によると、515の企業・団体が出展した。うち国外からの出展者は26%に達し、55カ国・地域に及んだ。国外出展者のうち欧米企業は出展者総数の36%を占めた。日本からはAGC、日本通運、オムロン、みずほ銀行などが出展した。また、会期中の来場者数は延べ15万人、そのうちバイヤーや専門来場者は8万人を超えた。

ジェトロは同博覧会にジャパンパビリオンを設置し、健康・生活分野を中心とする日本企業や中国進出日系企業10社が出展した。出展した地の塩社の中国市場開拓責任者は「中国では初披露となった犬用シャンプーと『くまモン』のせっけんが非常に人気だったので、今後の中国市場への投入に向けて手応えを感じた」とコメントした。健康食品を扱っている板橋貿易の担当者は「今回の出展を通じて、自社商品の宣伝と販売ルートを発掘することができた」とコメントした。

ジャパンパビリオンには、ジェトロが運営するバイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」と、中国向けのWeChatミニプログラム内サイト「China Japan Street」の広報を目的としたブースも設置した。「Japan Street」と「China Japan Street」は海外バイヤーとの商談・取引機会の創出を目的に、日本企業の会社情報や商品情報を掲載している。「Japan Street」はジェトロが招待したバイヤーのみが閲覧可能だが、「China Japan Street」は日本商品・サービスに関心のあるWeChatユーザーは誰でも閲覧可能となっている。

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

(鄭英姫)

(中国、日本)

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