ドバイ・メトロ新路線の設計・建設プロジェクトへの関心表明を募集

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2023年11月15日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ道路交通局(RTA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは10月23日、ドバイ・メトロの新路線の設計・建設プロジェクトへの企業からの関心表明の募集を開始した。プロジェクトへの参加を希望する企業は、RTA指定のフォームワードファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)に記入し、11月24日午後2時(UAE時間)までにRTAに提出する必要がある。

10月25日付「MEED」紙によると、新路線は、既存のレッドラインとグリーンラインを結び、全長30キロ(地下部分15.5キロ、地上部分14.5キロ)で14駅が設置される。14駅には、7つの高架駅と、1つの乗り換え駅を含む5つの地下鉄駅、既存のセンターポイント駅とクリーク駅に接続する乗り換え高架駅2つがあるという。プロジェクトには28両の無人運転列車の供給、最大60両を収容できる車両基地の建設、関連する全ての道路、施設、公共物の転用工事が含まれおり、プロジェクトの詳細な作業範囲として以下が明示されている。

  • 建築および構造コンポーネント(高架橋、トンネル、駅など)の詳細設計および建設を含む土木工事
  • 電気機械工事の設計と施工
  • 鉄道、駅、施設の運転制御システムの設計、調達、納入
  • 鉄道車両の設計、製造、供給

RTAによると、本プロジェクトは、2021年3月に発表された、2040年までのドバイの都市開発計画「ドバイ都市計画2040(Dubai 2040 Urban Master Plan)」に沿って実施されるもので、新路線の開通によってドバイ主要地域への移動を容易にし、経済活動と社会活動の両面で地域間の連携を促進するという。

新路線は、2005年に発表されたドバイ国際空港とアル・マクトゥーム国際空港を南北に結ぶブルーラインとして知られており、2008年の世界金融危機後に計画が停止していた。現時点で、新路線の完成時期は発表されていない。

(太田尭久)

(アラブ首長国連邦)

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