「インベスト・コリア・サミット2023」、釜山で開催

韓国の釜山広域市で11月6～8日、「インベスト・コリア・サミット2023」〔主催：産業通商資源部、大韓貿易投資振興公社（KOTRA）〕が開催された。同イベントは、2006年に始まった「外国人投資週間（Foreign Investment Week）」で行われる投資誘致イベントを拡大したもので、特に今回は2030年国際博覧会の釜山誘致支援のため、釜山で開催された。

外国人投資家や国内外の有力企業、在韓の外国機関、政府・地方自治体など1,000人以上が参加し（注1）、「活気に満ちた韓国と世界をつなぐ（Bridging the World with Vibrant KOREA）」をスローガンに、さまざまなイベントが行われた。

特に主なイベントとして、11月7日には「インベスト・コリア・コンファレンス（Invest Korea Conference）」が開催され、韓悳洙（ハン・ドクス）首相、方文圭（パン・ムンギュ）産業通商資源部長官、朴亨埈（パク・ヒョンジュン）釜山広域市市長らが冒頭にあいさつを行い、政府機関が韓国の投資環境をPRするとともに、半導体やエネルギー、未来モビリティーなどの先端産業の分野で活躍する韓国企業による講演が行われた。

その他、各地の投資環境の特徴やメリットを紹介する「地方自治体タウンホールミーティング（Local Government Town Hall Meeting）」（注2）や、米国や日本、カナダなどの投資家40人を招待して国内スタートアップ100社との交流を促進する「Start-up Conference」など、多彩なプログラムが実施された。

韓首相は「インベスト・コリア・コンファレンス（Invest Korea Conference）」のあいさつで「外国からの投資により、韓国の産業の環境配慮型への転換を加速し、先端産業が大きく成長する機会となることを期待している。「キラー規制」（注3）改革や先端・新産業への先行投資、安定したサプライチェーンの拡充など、世界最高の投資環境づくりに政府全体で努めていく」と述べた。

（注1）産業通商資源部の報道資料で示された参加予定の人数（実績は未公表）。

（注2）全羅北道、慶尚南道、大邱広域市、釜山広域市、光州広域市、蔚山広域市、済州特別自治道の7つの地方自治体が参加。

（注3）企業の投資活動を制約する決定的な規制をいう。

（橋爪直輝）