日中韓外相会議、釜山で4年ぶりに開催

(韓国、中国、日本)

ソウル発

2023年11月27日

韓国の釜山広域市で11月26日、第10回日中韓外相会議が開催された。韓国の朴振(パク・チン)外交部長官が議長を務め、日本の上川陽子外相、中国の王毅外交部長が出席した。同会議は2019年8月以降、約4年ぶりの開催となった。また、同じ日に日韓外相会談が行われた。これらについての韓国外交部の発表は次のとおり。

日中韓外相会議では、日中韓の協力が今後、安定的かつ持続的に発展できるよう、3カ国協力に一層注力していくことで合意した。さらに、首脳級の「日中韓サミット」を開催するコンセンサスを再確認し、次期サミットの準備を加速していくことにした。

また、3カ国間の実質的な協力を深めていくことでも合意した。具体的には(1)人的交流、(2)科学技術、デジタルトランスフォーメーション(DX)、(3)持続可能な開発、気候変動、(4)保健・高齢化、(5)経済・貿易、(6)平和・安全の6分野を中心に、多様で国民が実感できる協力事業を推進していくことにした。さらに、3カ国がモンゴルと進める黄砂被害を減らすための共同研究について緊密に協力することや、北朝鮮の核問題、ウクライナ情勢、中東情勢などの国際問題などについても、協力の可能性を模索し、緊密にコミュニケーション・協力をしていくことで合意した。

他方、日韓外相会談では、首脳間のシャトル外交が再開し、外交や経済、安全保障、人的交流をはじめとするさまざまな分野での協力が拡大し、未来志向的な関係が築かれてきたと評価した。また、国際問題など相互の関心事項についても意見交換した。

(橋爪直輝)

(韓国、中国、日本)

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