「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」5年ぶりに開催

(香港、日本)

香港発

2023年11月10日

香港政府観光局(HKTB)主催の世界最大級の野外グルメイベント「香港ワイン&ダイン・フェスティバル(香港美酒佳肴巡礼)2023」が10月26日から29日の4日間、中環(Central)にあるハーバーフロント・イベントスペースで開催された。新型コロナウイルス関連規制が緩和されてから初めての開催で、5年ぶりとなる。

ビクトリア・ハーバーの景色を眺めながら、世界各国のワインや軽食を味わうことができる同イベントには、36カ国・地域から出展された300以上のアルコール飲料や料理のブースが並び、米国やカナダ、英国、オーストラリア、日本、韓国、シンガポールなど20カ国から約14万人が来場した。

フランス、スペイン、中国、日本など国・地域ごとのエリアと、清酒、スピリッツ、ビールといった商品ごとのエリアが設けられた。各ブースでは、フランス、オーストラリア、イタリアなどのクラシックワインだけでなく、モルドバやフィンランド、タイのワイン、中国の蒸留酒、若年層向けの低アルコール飲料など、新しいトレンドアイテムも紹介された。

メインステージでは「Sake Barrel Celebration」と題して、鏡開きのセレモニーが行われた。日本の伝統的な鏡開きが紹介され、来場者とともに商売繁盛と無病息災を祈願した。また、17のワークショップが「Tasting Theatre」で開催され、「The Story of Rice」と題して、日本米の専門家によるテイスティングワークショップも行われた。白米3種類、玄米1種類、半精米1種類、計5種類の厳選された日本米に、漬物やふりかけを合わせながら、日本の米作りの歴史と文化とともに日本米の味わいが紹介された。

また、会場では20ブース(ジャパンエリア10、清酒エリア10)で日本酒や梅酒、焼酎などのアルコールと軽食が提供された。日本全国から集まった100種類以上の商品が紹介され、来場者は試飲や購入をしながらイベントを楽しんでいる様子がうかがえた。

ジャパンエリアに出展した栃木県は、県内にある4つの酒蔵の日本酒などを提供した。アジア最大級の日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2023」で最高賞「Sake of the Year」に輝いた日本酒や、まだ香港には輸出されていない日本酒、ゆず酒や梅酒をゼリー状にした果実酒など、バラエティー豊かな商品が並んだ。栃木県香港事務所の夘木(うき)啓之所長は今回の出展について「初出展ということもあって不安もあったが、本当に多くのお客さまに栃木県ブースを訪れていただき、栃木県産酒の効果的なプロモーションをすることができた」とコメントした。来場者からは「久しぶりの大きなイベントで、さまざまなワインや日本酒を味わうことができ楽しかった」といったコメントがあった。

写真 イベント会場の様子(ジェトロ撮影)

イベント会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 栃木県ブース(ジェトロ撮影)

栃木県ブース(ジェトロ撮影)

(杉本真希)

(香港、日本)

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