ジェトロ、インド最大級の食品展示会で日本産水産物の試食提供

(インド、日本)

ニューデリー発

2023年11月13日

インド食品加工業省は11月3~5日、首都ニューデリーで国内最大級の食品展示会「ワールド・フード・インディア」を開催した。初日の開会式に出席したナレンドラ・モディ首相は、本展示会はインドが「世界のフードバスケット」であることを示す場だと述べた。食品加工業省の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、日本を含め計14カ国が国別パビリオンを設置し、インド国内外の計1,208社が出展した。また、来場者は一般客を含めて10万人以上に上った。

日印国際産業振興協会(JIIPA)が運営する日本パビリオンには、約20社の日本・日系企業が出展した。ジェトロも同パビリオン内にブースを設け、インド国内で入手可能な日本産水産物(ホタテ、ハマチ、カンパチ)に絞ったプロモーション活動を行った。デリー首都圏で複数店舗を展開する日本食レストラン「愛味(MANAMI)」の日本人シェフ協力の下、バイヤーや一般客に向けて各ネタの刺し身を提供した。試食をした来場者からは、「ホタテは甘く、ハマチは脂がのっていておいしい」「生の魚を初めて食べた。生ものを食べてお腹を壊さないか心配だったが、日本人が出しているならと思い食べてみた」「しょうゆやワサビとの相性も良い」といった声が聞かれた。

インド国内では、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水に関する報道は限定的だが(2023年10月12日記事参照)、来場者には刺し身のおいしさを体感してもらうとともに、日本産水産物の安全性に対する理解普及を図った。

写真 ジェトロ・ブースでの試食提供の様子(ジェトロ撮影)

ジェトロ・ブースでの試食提供の様子(ジェトロ撮影)

(川崎宏希、広木拓)

(インド、日本)

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