リックス、インド南部カルナータカ州に製造子会社設立へ

(福岡、インド)

福岡発

2023年11月07日

福岡県福岡市に本社を構えるリックスは11月1日、インド南部のカルナータカ州に子会社を設立すると発表した。同社は産業機械の部品を製造・販売しており、子会社設立の理由に、インドで自動車や電気・電子業界が成長していることから、工作機械・鉄鋼業界の成長も見込まれる点を挙げている。投資額は3億7,000万ルピー(約6億6,000万円、1ルピー=約1.8円)。

子会社のリックス・インディア・マニュファクチャリング(仮称)は、2023年12月にトゥムクル市のバサンタ・ナラサプラ工業団地内に設立され、回転継手(注)や浮上油回収装置(オイルスキマー)を製造する予定だ。両製品は2023年11月現在、福岡事業所と中国・大連工場で製造されており、2018年に設立された現地法人のリックス・インディア・トレーディング・アンド・サービスがインド国内での販売拠点となっている。

リックスは同社の長期経営計画の中で、2030年までに連結売上高700億円とし、うち海外売上高を140億円(2022年度:51億円)とすることを目標に掲げている。今回の決定は、成長を見込むインドの顧客により密接した海外事業を拡大していく同社の戦略の一環とみられる。なお、2024年3月期の連結業績への影響は軽微との見通しを示している。

(注)固定された配管と回転する軸の間で水や空気、油などの流路を形成することができる継手のことで、ロータリージョイントとも呼ばれる。

(片岡一生)

(福岡、インド)

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