EUの2022年の自動車輸入、EVの割合が42%に拡大

(EU)

ブリュッセル発

2023年11月13日

EU統計局(ユーロスタット)は11月6日、2022年のEUの自動車輸入台数に占める電気自動車(EV)(注)の割合は42%で、2017年比で35ポイント増と、過去5年間で大幅に拡大したと発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。2022年のEUの自動車輸出台数に占めるEVの割合も全体の26%と、2017年比で24ポイント増加した。

カテゴリー別でみると、特にハイブリッド式電気自動車(HEV)の増加が顕著だった。2017年の自動車輸出入台数に占めるHEVの割合は輸入6%、輸出0.4%だったが、2022年には輸入21%、輸出13%まで拡大した。バッテリー式電気自動車(BEV)は、輸入の15%(2017年比14ポイント増)、輸出の9%(8ポイント増)を占めた。プラグインハイブリッド車(PHEV)は、輸入の7%(6ポイント増)、輸出の4%(3ポイント増)を占めた。

金額ベースでは、2022年のEU域外からのEVの輸入総額は370億ユーロとなり、前年の291億ユーロから27%増加した。内訳をみると、HEVが160億ユーロで最も大きく、BEV126億ユーロ、PHEV84億ユーロの順だった。一方、EU域外へのEV輸出総額は591億ユーロとなり、前年の420億ユーロから41%も増加した。内訳は、HEV285億ユーロ、BEV 224億ユーロ、PHEV81億ユーロだった。

HEVの貿易額を国別でみると、輸入元は、英国の34億ユーロ(HEV輸入総額の21%)が最も大きく、次いで日本28億ユーロ(18%)、トルコ25億ユーロ(15%)となった。輸出先では、米国の87億ユーロ(HEV輸出総額の30%)が最も大きく、次いで英国45億ユーロ(16%)、ノルウェー43億ユーロ(15%)となった。

(注)バッテリー式電気自動車(BEV)、ハイブリット式電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)

(大中登紀子)

(EU)

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