韓国の起亜、ガーナで電動・ハイブリッドに関する技術トレーニング支援

(ガーナ、韓国、ドイツ)

アクラ発

2023年11月10日

韓国の自動車メーカーの起亜と、起亜のガーナ正規輸入代理店ラナ・モーターズは11月1日、西アフリカ自動車アカデミー(WAVA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の「技術的専門知識の向上と、将来の熟練労働力の育成」を目的とした覚書を締結した。

この協力で起亜からは、電気自動車(EV)の「EV6」、中型のスポーツ用多目的車(SUV)「ソレントHEV」の車両、新技術を採用した第3世代のスマートストリーム・ディーゼルエンジン、モーターと減速機を一体化した「E-GMPドライブシステム」のほか、3種類のトランスミッション、EV組み立てトレーニング用のツールなどが技術トレーニング用に提供された。これらは、WAVAのほか、ガーナ政府や公立・私立の技術学校や大学でも活用される予定だ。

WAVAは、ガーナの首都アクラで2020年に開設された自動車技術者向けの技術研修施設。ラナ・モーターズ、ロバート・ボッシュ・ガーナ、GIZ(技術協力プロジェクトを実施するドイツ公営企業)のパートナーシップにより設立され、最先端の診断機器とソフトウエアの使用に関する技術トレーニングプログラムを提供し、専門的技術者を育成することを目的としている。

写真 WAVAの診断車両(ジェトロ撮影)

WAVAの診断車両(ジェトロ撮影)

ラナ・モーターズのカッセム・オデイマット最高執行責任者(COO)は、起亜に対し、技術者に必要なスキルと能力を向上させる自動車技術トレーニングの支援に当たり、ラナ・モーターズ内にあるWAVAの施設が選ばれたことを光栄に思うと述べた。ラナ・モーターズは2023年5月に、起亜ブランドの自動車の組立工場も開所している(2023年5月12日記事参照)。

写真 自動車診断トレーニング機材(ジェトロ撮影)

自動車診断トレーニング機材(ジェトロ撮影)

(関根広亮)

(ガーナ、韓国、ドイツ)

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