EV特別消費税のベース価格が変更、出力160kW以下のEVの一部が税率40%から10%対象に

(トルコ)

イスタンブール発

2023年11月21日

トルコの官報32373号大統領令7803号(11月18日付PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))によると、電気自動車(EV)の特別消費税(SCT:Special Consumption Tax)の税率設定の基準となるベース価格(税抜き価格基準、2022年1月17日記事参照)が変更された。これによって最高出力160キロワット(kW)のEVのベース価格は、従来の125万リラ(約637万5,000円、1リラ=約5.1円)から145万リラに上方修正された。税率の変更はない。同変更は同日発効。

変更後のベース価格と、EVの特別消費税の税率は次のとおり。

〇出力160kW以下のEV

  • 車体価格が145万リラを超えないもの:10%
  • その他:40%

〇出力160kWを超えるEV

  • 車体価格が135万リラを超えないもの:50%
  • その他:60%

これによって、2023年10月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比61.36%(11月3日付トルコ統計機構)となる物価高騰の中、税率40%のSCT課税対象になっていたEVの一部は、税率10%の対象となる。

(中島敏博)

(トルコ)

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