成都市で初となる沖縄フェスティバルが開催

(中国)

成都発

2023年11月06日

中国の四川省成都市で10月26~28日に、初めての「成都沖縄フェスティバル」(以下「フェスティバル」)が開催された。フェスティバルには、成都市内の日本食レストラン14店舗が参加した。期間中、各店舗内で沖縄料理と沖縄県産の泡盛や梅酒を提供したほか、沖縄出身の音楽家が三線を演奏するなど、沖縄の料理、酒、音楽を多くの来場者に提供した。

フェスティバルに参加した日本食レストランは、辛い味付けを好む成都市の来場者に合わせるため、スパイスを多めに使用したオリジナルのタコライスを提供したところ、特に高い評価を得たと話した。また、別の日本食レストランは、泡盛に慣れていない同来場者向けに泡盛をベースにしたカクテルを提供したところ、泡盛そのもので販売するよりも売り上げが良かったと述べた。

フェスティバルを主催した北京市内の沖縄県産酒類の輸入卸売業者は「北京では、同様の沖縄フェスティバルをこれまで10年ほど開催しており、沖縄料理、沖縄県産酒類、沖縄文化の認知度は高まってきている。フェスティバルを通じて、沖縄県産酒類の売り上げ向上のみならず、参加した日本食レストランの売り上げにも貢献している。今回が成都で初めてのフェスティバルだが、同イベントにより成都市内でも沖縄の認知度が高まることを期待している」と語った。

成都市内には約1,500店の日本食レストランがあるが、2023年4月以降、多くの日本食レストランの売り上げが落ち込んでいる、と関係者は話している。今回のフェスティバルのような機会を通じて、より多くの消費者に沖縄料理をはじめとする日本食を知ってもらい、体験してもらうことにより、成都市における日本食レストランの売り上げ回復につながることが期待される。

写真 成都沖縄フェスティバルのポスター(北京市明日香商貿有限公司提供)

成都沖縄フェスティバルのポスター(北京市明日香商貿有限公司提供)

写真 三線演奏の様子(ジェトロ撮影)

三線演奏の様子(ジェトロ撮影)

写真 オリジナルのタコライス(ジェトロ撮影)

オリジナルのタコライス(ジェトロ撮影)

写真 泡盛ベースのカクテル(ジェトロ撮影

泡盛ベースのカクテル(ジェトロ撮影

(内田剛)

(中国)

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