シンガポール、IPEFにおける成果を歓迎

(シンガポール、ブルネイ、米国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、インド、フィジー、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)

シンガポール発

2023年11月20日

現地時間11月13日と14日に米国のサンフランシスコで開催された、インド太平洋経済枠組み(IPEF)閣僚会合に参加したシンガポールのガン・キムヨン貿易産業相は「サプライチェーン協定の署名、クリーン経済と公正な経済の実質妥結は、シンガポール企業に機会を創出し、域内および国際的な事業拡大を支援するもの」と発言した(貿易産業省ニュースリリース)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。また、「シンガポールは、IPEFのパートナーと緊密に連携し、これらの協定の潜在的な可能性を早期に最大限に発揮できるよう実施するとともに、貿易の柱において前向きかつ協力的な成果を実現するため、引き続きパートナーと緊密に連携していく」とした。

現地時間11月16日のIPEF首脳会合に参加したリー・シェンロン首相は「シンガポールは、サプライチェーンの強靭(きょうじん)性、クリーン経済、および公正な経済に関する革新的な協定を歓迎する。これらは、企業、労働者およびその他の利害関係者にとって、われわれの経済における貿易および投資環境を改善する」と述べた(シンガポール首相府ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。また、「われわれはまた、貿易協定の進展を歓迎する。貿易は世界経済の生命線だ。そして、貿易の柱は、IPEF協定と、この地域における米国の経済的・戦略的関与の不可欠な部分だ。しかし、通商政策に対する新しく創造的なアプローチを打ち出すことは容易ではなく、センシティブな分野を慎重に検討し、合意に取り組む最良の時期を選択するには時間を要する」と指摘し、「われわれは、来年の交渉のさらなる進展および具体的な協力を期待する」とした。

リー首相はこのほか、「シンガポールは、2024年上半期に初のIPEFクリーン経済投資家フォーラムを開催できることをうれしく思う」と言及したほか、「IPEFは、新規加盟国に対しても、オープンで、包摂的で、柔軟であり続けるべきだ」とした。

リー首相は期待することとして、(1)具体的な利益をもたらし、高い野心、新しいアイデア、人と人との強い絆を持ってIPEFを構築するための、すべてのパートナーからの継続的なコミットメント、(2)地域経済統合を推進し、われわれ全員がパートナーシップの新時代に向けて前進できるようにすること、を挙げた。

(朝倉啓介)

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