現代自動車サプライヤーのファシン、米ジョージア州に製造施設新設を発表

(米国、韓国)

アトランタ発

2023年11月07日

米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和党)は10月31日、韓国のシャーシと車体部品メーカーのファシンが同州ダブリン市に製造施設を新設すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。1億7,600万ドル以上の投資を行い、460人以上の新規雇用を創出する。

ファシンは、現代自動車グループの1次サプライヤー(ティア1)で、米国アラバマ州、中国、インド、ベトナム、ブラジルに生産拠点を展開している。新製造施設では主に、現代自動車グループのメタプラント・アメリカ(HMGMA、2022年5月23日記事参照)や起亜ジョージアなどの完成車メーカー(OEM)向けにシャーシ部品を製造する。2025年後半に生産を開始する予定だ。

ケンプ知事は「Eモビリティの中心地になるというわれわれの目標は、州全体のコミュニティにチャンスをもたらしている」と述べた。また、ファシンのチャン・ソジン最高経営責任者(CEO)は「私たちは、地域社会と米国の自動車部品産業の繁栄に貢献できると信じている」と述べた。

報道によると、ジョージア州は従業員の訓練費用を負担するほか、ファシンは、従業員の年収が3万1,300ドル以上ならば、1人当たり年間4,000ドルを5年間、合計920万ドルの州所得税の税額控除を受けることができる。また、地元当局も固定資産税の減免を認める可能性がある(AP通信10月31日)。

ジョージア州によると、同州は2023会計年度には、自動車産業における雇用創出が2021年度比で4.2倍に増加し、同州のOEM(完成車メーカー)が誘致したサプライヤーは、州全体で20億ドル以上の投資をもたらした。電気自動車(EV)市場が拡大する中で、ジョージア州はサプライチェーン全体を通して、2020年以降、251億ドル以上の投資と2万9,000人の雇用を創出した。

(吉田祥子)

(米国、韓国)

ビジネス短信 60ee3f005341b994