10月の自動車販売台数は前年同月比13.8%増、3カ月連続で輸出が40万台超

(中国)

上海発

2023年11月16日

中国自動車工業協会(CAAM)が11月10日に発表した2023年10月の自動車販売台数は、前年同月比13.8%増の285万3,000台だった。うち、国内販売台数は236万5,000台、輸出台数は48万8,000台と3カ月連続で40万台を超えた。前月比では、国内販売台数は2%減少したが、輸出台数は9.8%増加となった(添付資料図1参照)。

販売台数の内訳は、乗用車が248万8,000台(前年同月比11.4%増)、商用車が36万5,000台(33.4%増)だった。そのうち、新エネルギー車は95万6,000台(35.5%増)で、9月に続き過去最高を更新し(2023年10月18日記事参照)、自動車販売台数全体に占める割合は33.5%に達した。

2023年1~10月の累計販売台数は2,396万7,000台(前年同期比9.1%増)で、内訳をみると乗用車が2,066万4,000台(7.5%増)、商用車が330万3,000台(19.8%増)だった。そのうち、新エネルギー車は728万台(37.8%増)で、自動車販売台数全体に占める割合は30.4%だった。

1~10月の新エネルギー車販売台数の上位10社は、全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)によると、BYD(237万1,000台)、テスラ(77万1,000台)、広州汽車埃安(39万3,000台)の順となった(添付資料図2参照)。

1~10月の累計輸出台数は392万2,000台(前年同期比59.7%増)だった。そのうち、ガソリン車は292万7,000台(49.6%増)、新エネルギー車は99万5,000台(99.1%増)となった。企業別でみると、上位10社は、上海汽車(86万1,000台)、奇瑞汽車(74万2,000台)、吉利汽車(34万台)の順だった(添付資料図3参照)。

今後の自動車市場について、CAAMは「中央政府の支援策や地方での販売促進活動などに加え、年末に向けた消費拡大に伴い、第4四半期は引き続き好調を維持し、通年の目標を上回る可能性がある」と説明した。

日系自動車の販売も好調

中国進出日系大手メーカーのホンダ(11月3日)、トヨタ(11月6日)、日産(11月6日)は、10月の中国での販売は好調だと発表した。ホンダの自動車販売台数は13 万 424 台(前年同月比22.9%増)と2カ月連続で前年同月の実績を上回った。トヨタの自動車販売台数は17万3,000台(1.5%増)で、日産の自動車販売台数は7万3,272台と前年同月比では17.5%減だったものの、前月比では14.8%増となった。

(宋青青)

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