LGエレクトロニクス、第3四半期は白物家電や電装部品が好調

(韓国)

ソウル発

2023年11月02日

LGエレクトロニクスは10月27日、2023年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。売上高は前年同期比2.2%減の20兆7,094億ウォン(約2兆2,780億円、1ウォン=約0.11円)と微減だったが、営業利益は33.5%増の9,967億ウォンと大幅に増加した。

事業部門別の業績は次のとおり。

(1)H&A(ホーム・アプライアンス&エアー・ソリューション)事業本部(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)

売上高は前年同期比0.2%減の7兆4,574億ウォン、営業利益は2.2倍の5,045億ウォンだった。年末の需要拡大期を前にマーケティング投資を拡大したにもかかわらず、生産・購買・物流などのオペレーション全般の高い競争力が高収益につながった。特に、冷房・暖房空調事業が好調だった。

(2)HE(ホーム・エンターテインメント)事業本部(テレビなど)

売上高は前年同期比3.9%減の3兆5,686億ウォン、営業利益は1,107億ウォンと黒字転換した。売上高は年末の需要拡大期に先立って販売が増加し、前期比13.4%増となった。営業利益は液晶パネル価格の上昇などにもかかわらず、マーケティング投資の効率化と収益性の高いプラットフォーム基盤コンテンツ・サービス事業(スマートテレビなど)の成長による収益構造の多様化などが奏功し、前年同期比が3四半期連続で黒字を記録した。

(3)VS(ビークルコンポーネント・ソリューションズ)事業本部(自動車電装部品など)

売上高は前年同期比6.7%増の2兆5,035億ウォン、営業利益は40.4%増の1,349億ウォンだった。売上高は第3四半期ベースで、営業利益はすべての四半期ベースで、それぞれ過去最大となった。VS事業は、年末に100兆ウォンに達すると予想される受注残と安定的なサプライチェーン管理をベースに、2023年通年で初の売上高10兆ウォン突破が見込まれる。

(4)BS(ビジネス・ソリューションズ)事業本部(モニター、ノートパソコンなど)

売上高は前年同期比6.9%減の1兆3,309億ウォン、営業利益は205億ウォンの赤字となった。第4四半期も厳しい状況が予想される中で、商業用ディスプレーやフォルダブルノートパソコンといったプレミアムIT製品のラインアップ拡大や、新事業として育成中のEV充電事業を重点的に推進していく計画だ。

(李海昌)

(韓国)

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