25回目の自動車部品サプライヤーデー、バーデン・ビュルテンベルク州で開催

(ドイツ)

ミュンヘン発

2023年11月28日

ドイツのバーデン・ビュルテンベルク(BW)州主催の自動車部品サプライヤー関連イベント「サプライヤーデー(Automotive Suppliers' Day Baden-Württemberg)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が11月16日に開催された。会場はBW州シュツットガルトから南東約15キロのエスリンゲン。今回で25回目の節目を迎えた。イベント共催者の産業クラスターのイー・モビール・ベーベー(e-mobil BW)によると、会場参加の登録者数は約500人で、過去最高だった。

今回のサプライヤーデーでは、自動車産業のデジタル化に欠かせない(1)コネクテッドカー、(2)自動運転技術、(3)乗用車向けソフトウエア、(4)乗用車とユーザーのデータ取り扱いなどが重点テーマとして取り上げられた。会場で実施されたビジネスマッチングには、自動車部品大手エルリングクリンガー(ElringKlinger)や光学機器メーカーのカールツァイス(Carl Zeiss)など合計50社・団体が参加した。加えて、今回新たに設置された「スタートアップエリア」に合計17社のスタートアップ企業が出展した。自動車産業の関係者と研究機関の専門家による講演とパネルディスカッションも行われた。

イベントに登壇したBW州のニコル・ホフマイスター=クラウト経済・労働・観光相は、11月13日にe-mobil BWが公表した「2023年BW州構造調査(Strukturstudie BW 2023)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」の結果についてコメントした。同調査によると、車両の電動化や自動運転化によって自動車産業の構造が変化するため、BW州では自動車産業の雇用が2030年までに8~14%、2040年までに3割以上減少する可能性があるという。ホフマイスター=クラウト州経済・労働・観光相はBW州が取るべき政策として、(1)官僚主義的手続きの削減、(2)BW州の国際競争力を高めるための戦略導入、(3)現地企業向け支援の強化などを挙げた。

写真 ホフマイスター=クラウト州経済・労働・観光相による講演(ジェトロ撮影)

ホフマイスター=クラウト州経済・労働・観光相による講演(ジェトロ撮影)

(クラウディア・フェンデル、鷲澤純)

(ドイツ)

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