中国ライセンス博覧会2023にジェトロブース設置

(中国、日本)

デジタルマーケティング部デジタルマーケティング課

2023年11月10日

中国最大のライセンス展示会「中国ライセンス博覧会2023」が10月17日から19日まで、上海市で開催された。ジェトロはキャラクターブランド・ライセンス協会(CBLA)が運営するジャパンパビリオン内に、バイヤー向けのBtoBオンラインカタログサイト「Japan Street」と、中国向けのWeChatミニプログラム内サイト「China Japan StreetPDFファイル(1.4MB)」の広報を目的としたブースを設置した。

「Japan Street」と「China Japan Street」は海外バイヤーとの商談・取引機会の創出を目的に、日本の企業情報やキャラクターなどの知的財産(IP)を含む商品情報を掲載している。「Japan Street」はジェトロが招待したバイヤーのみが閲覧可能だが、「China Japan Street」は日本商品・サービスに関心のあるWeChatユーザーが閲覧可能となっている。

写真 ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

ジェトロのブース(ジェトロ撮影)

会場の上海国際博覧センターでは、ライセンスと親和性の高い「玩具ショー」「ベビープロダクツショー」「幼児向け教材ショー」が同時開催されており、多くのバイヤーが複数のエリアを行き来していた。同博覧会の来場者数は2020年の約7万人を大幅に超える10万人超を記録し、中国でのライセンス関連ビジネスへの関心の高まりを示した。

写真 会場の入り口(ジェトロ撮影)

会場の入り口(ジェトロ撮影)

ジェトロは今回の出展に向けて、日本のIPを集めた特集ページを「China Japan Street」内に設置し、代理店として扱いたい新たなIPを探している中国のエージェントや、ライセンシーとしてキャラクターとの異業種コラボに関心のある小売事業者やメーカーなどに向けて広報を実施。また、会場にアパレルメーカーを招待し、ジャパンパビリオン内の出展企業との商談を実施した。

写真 趣向を凝らしたブース(ジェトロ撮影)

趣向を凝らしたブース(ジェトロ撮影)

「ドラえもん」「ウルトラマン」「呪術廻戦」など、日本の著名コンテンツのライセンスを扱う中国のエージェントが数多く出展しており、日本のキャラクターの存在感が示されていた。CBLAの大椛健史事務局長によると、初めはジャパンパビリオンに出展していた日本企業も、何度かの出展を通じてジャパンパビリオンを卒業し、現地のエージェントと連携して出展するところも多いという。ブースを訪れたバイヤーからは、まだ中国に展開していない新たなキャラクターについて、イラストレーターなどの小規模事業者が手掛けるものも含めて関心があるとの声が寄せられた。

会場内では、中国で人気が近年高まっているキャンプ用品とアニメIPとのコラボ商品も複数展示されていた。

写真 キャンプ用品のアニメコラボ商品(ジェトロ撮影)

キャンプ用品のアニメコラボ商品(ジェトロ撮影)

(柴田桃佳、田中正義)

(中国、日本)

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