2023年広東省製造企業トップ500社が発表

中国の広東省製造業協会、広東省発展改革研究院、暨南大学産業経済研究院主催の「2023年広東省製造業トップ500サミット」が11月21日、広東省仏山市で開催された。開催11回目となる当該サミットでもこれまで同様、「2023年広東省製造業トップ500企業調査報告書（以下、報告書）」が発表された。

報告書によると、トップ500社の資産総額は5兆6,000億元（約117兆円、1元＝約21円）に達した。また、総売上高は前年比1.2％増、1社当たりの売上高は1.4％増の112億元となり、総純利益は2,864億8,100万元で21.9％の減少だった。報告書では、「2023年の製造業トップ500企業の収益規模は引き続き拡大しているが、全体的な経済効率がやや低下している」と指摘した。

トップ500社を地域別にみると、深セン市が133社と最も多く、その次に仏山市が70社、広州市が68社、東莞市が55社、珠海市が49社、江門市が39社選ばれ、上記6都市の企業数（414社）が全体の82.8％を占めた。中でも深セン市が前年比62社増と増加幅が最も大きかった。

報告書では、トップ500社のうち、96.8％に当たる484社が研究開発に投資していることにも言及した。売上高に占める研究開発費の割合が高い企業が大幅に増加しており、同割合が10％以上の企業は6.8％で前年比 2.8ポイント増加し、5％～10％の企業が20.4％で5ポイント増加した。同500社のうち特許を取得した企業は476社と、95.2％を占めた。上位10社の専利保有数は2億1,076万5,000件で、専利保有総数の59.1％を占める。

トップ500社のうち上位10社は、正威国際集団、華為投資控股、富士康工業互聯網（フォックスコン・インダストリアル・インターネット）、比亜迪（BYD）、美的集団、広州工業投資控股集団、珠海格力電器（GREE）、TCL科技集団、中国国際海運集装箱（集団）（CIMC）、中興通訊（ZTE）となった。

（高文寧）