共和党予備選早期実施州でトランプ氏のリード続く、米大統領選世論調査

(米国)

調査部米州課

2023年10月05日

2024年大統領選挙の共和党候補者の第2回討論会が、ドナルド・トランプ前大統領不参加のまま9月27日に実施された。それでも、早期に共和党予備選が実施されるニューハンプシャー州の世論調査では、トランプ氏が依然リードしている。

ボストンのサフォーク大学が10月4日、ニューハンプシャー州の2024年大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによれば、2024年大統領選挙の共和党予備選がもし今日実施されれば誰に投票するかという問いに対して、トランプ氏と回答した割合が49%と最も高かった。続いて、ニッキー・ヘイリー氏(元国連大使)が19%と急上昇し、2位だった。これに、ロン・デサンティス氏(10%、フロリダ州知事)、クリス・クリスティ氏(6%、前ニュージャージー州知事)が続いた。

経済誌「エコノミスト」と調査会社ユーガブが9~10月に実施した世論調査(注2)では、同様の設問に対し、トランプ氏が58%と1位で、デサンティス氏(13%)、ヘイリー氏(7%)、マイク・ペンス氏(3%、前副大統領)が続いた。第2回討論会直前に実施された「エコノミスト」とユーガブの同様の調査(注3)では、トランプ氏の支持は51%だったので、同氏不在の討論会後に支持率が上昇した。

また、第2回討論会で討論内容が良かった候補者はだれかとの設問に対しては、ヘイリー氏と回答した割合が29%と最も高く、デサンティス氏(25%)、クリスティ氏(14%)、ビベク・ラマスワミ氏(13%、実業家)、ペンス氏(12%)が続いた。

第2回討論会に参加しなかったトランプ氏が参加すべきだったかどうかという問いでは、「参加すべきだった」が39%、「参加すべきでなかった」36%、「わからない」25%と意見が分かれた。今後の討論会にトランプ氏が参加すべきかどうかという問いでは、「参加すべき」が45%と半数近く、「参加すべきでない」が32%、「わからない」23%だった。

第3回討論会は、11月8日にマイアミで開催の予定だ。

(注1)実施時期は2023年9月28日~10月2日。対象者はニューハンプシャー州の共和党予備選投票予定者500人。

(注2)実施時期は2023年9月30日~10月3日。対象者は全米の成人1,500人。

(注3)実施時期は2023年9月23~26日。対象者は全米の成人1,500人。

(松岡智恵子)

(米国)

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