タイ工業連盟、2023年自動車生産見通しを185万台に再び下方修正

タイ工業連盟（FTI）は10月24日、9月の自動車生産台数が前年同月比8.5％減の16万4,093台だったと発表した（添付資料表参照）。部門別では、乗用車が5.4％減の5万8,126台、ピックアップトラックなどの商用車が10.0％減の10万5,967台だった。自動車生産台数全体の63.4％を占める輸出向けは2.0％減の10万4,096台、国内販売向けは17.9％減の5万9,997台だった。FTIは９月の生産実績を踏まえ、2023年通年の自動車生産台数の見通しについて、年初の195万台から185万台に下方修正した。FTIでは7月に190万台に下方修正しており、下方修正は2023年で2回目となる。

2023年1～9月累計の自動車生産台数は前年同期比1.6％増の138万5,971台だった。部門別では、乗用車が15.3％増の48万1,054台、ピックアップトラックなどの商用車が4.4％減の90万4,917台だった。輸出向けは8.5％増の80万9,964台、国内販売向けは6.7％減の57万6,007台となった。

9月の国内販売台数は、家計債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化によって、ピックアップの販売が大幅に落ち込み、前年同月比16.3％減の6万2,086台だった。1～9月累計では、前年同期比7.4％減の58万6,870台だった。

9月の完成車の輸出台数は前年同月比2.9％減の9万7,476台だった。完成車の輸出額は7.5％減の約625億バーツ（約2,562億5,000万円、1バーツ＝約4.1円）、完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は6.8％減の約849億バーツだった。

1～9月累計の輸出は、完成車が前年同期比16.3％増の82万1,899台だった。輸出額は19.3％増の約5,194億バーツ、完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、9.4％増の約7,028億バーツだった。

（高谷浩一、チャナットパット・スクマ）