大塚製薬、インド進出10周年の記念式典を開催

(インド)

アーメダバード発

2023年10月24日

インド西部のグジャラート(GJ)州アーメダバードにおいて1016日、大塚製薬インドの10周年記念式典が同社工場で開催された。式典には、深堀裕賢駐ムンバイ日本総領事と、GJ州政府食品医薬品管理局(FDCA)のへマント・コシア局長、インド政府中央医薬品基準管理機構(CDSCO)のラビ・カント医薬品副監理官ほか約10人の政府関係者が参列した。

大塚ホールディングスの大塚一郎会長は「大塚グループは2年前(2021年)に100周年を迎えた。インドでのビジネスが今後100年のグループの成長を牽引することを期待している。今後もインドにおける臨床栄養の発展に貢献しヘルスケア事業を拡大することで、大塚製薬がインドでビジネスを始めて良かった、とインドの人々から思ってもらいたい」と話し、今後のインドでのビジネス拡大に意欲を示した。

写真 記念式典の様子(大塚製薬インド提供)

記念式典の様子(大塚製薬インド提供)

大塚製薬インドは2013年7月、大塚製薬工場と三井物産が、インドの輸液および医薬品製造・販売大手のクラリス・ライフサイエンシズの輸液事業会社に共同資本参加するかたちで設立された。大塚製薬工場は、2017年9月にクラリス・ライフサイエンシズの保有する全株式を、さらに2023年5月には三井物産が保有する株式を全て取得し、大塚製薬インドを完全子会社化している。

大塚製薬インドは、基礎輸液や臨床栄養製品を中心に製造している。大塚製薬インドの﨑山基行CEO(最高経営責任者)によれば、同社が製造した製品はインド国内市場向けのみならず、GJ州の製造・輸出拠点としての地勢的な優位性を生かし、現在では中東、アフリカ、南米など約60カ国・地域の海外市場向けに輸出実績を伸ばしている。

(飯田覚)

(インド)

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