2023年のEV販売台数、9カ月で100万台突破

(インド)

チェンナイ発

2023年10月27日

インドの電気自動車生産者協会(SMEV)によると、2023年1月~9月の電気自動車(EV)販売台数(注)は109万2,074台となり、9カ月で100万台を突破した。2022年通年の販売台数100万8,417台を上回るペースでEV市場が拡大している。

1月~9月のEV販売台数の内訳は、二輪車が56%、三輪車が38%を占めた(添付資料図1参照)。比較的安価なところから、普及が進んでいるといえそうだ。二輪車、三輪車、四輪車、バスを合わせた月別の推移では、1月~9月の全ての月で前年同月を上回った(添付資料図2参照)。

前年と比べて早いタイミングで年間100万台の販売台数を達成した理由として、(1)個人の購入増加、(2)商用需要の増加、(3)中央政府のEV生産早期普及策FAMEによる補助金支給、(4)充電ステーションの拡充などが報じられている(9月20日付「ビジネス・スタンダード」紙)。

南部タミル・ナドゥ(TN)州政府の投資促進機関ガイダンスは、インド道路交通・高速道路省に登録されたEVのうち、同州に生産拠点をもつメーカーの車両が4割を占めていると指摘し、オラ・エレクトリック・モビリティー、TVSモーター、エイサー・エナジーなどのEV二輪車メーカーを挙げている(9月26日付「ヒンドゥー」紙)。

(注)このデータはインド道路交通・高速道路省の自動車登録サイト(VAHAN)からSMEVが集計。10月3日閲覧時点の情報。

(浜崎翔太)

(インド)

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