米サンフランシスコで11月開催のAPECリーダーズウイーク、資金調達目標額を達成

(米国)

サンフランシスコ発

2023年10月12日

米国サンフランシスコ市で11月11~17日に開催されるAPECリーダーズウイークの開催委員会は10月6日、2,000万ドルの資金調達目標を達成したと発表した。

サンフランシスコ市のロンドン・ブリード市長は、2023年6月から州内の企業やボランティア団体などから資金を募っていた。資金調達先は、カリフォルニア州でカジノを運営するグラトンリゾート・アンド・カジノの463万ドルを筆頭に、暗号資産運用のリップルが200万ドル、アップル、セールスフォース、VISAなどが100万ドルと続いた。民泊サービスのエアビーアンドビーやフードデリバリーサービスのドアダッシュが50万ドル、「ChatGPT」を手掛けるオープンAIが7万5,000ドルなど、スタートアップからの資金調達もあった。

米国の複数メディアは同日、ジョー・バイデン米大統領がAPEC首脳会議の場で中国の習近平国家主席と会談する可能性について言及したと報じた。実現すれば、米中首脳による2国間会談は2022年11月以来となる。APEC会期中は戦後最大規模の国外要人、数百人のジャーナリスト、約1,000人の会社経営者を含め、2万人以上の参加者がサンフランシスコに集まると言われている(「サンフランシスコ・ビジネス・タイムス」10月6日)。

同市は10月10日、市内の経済状況に関する月次レポートを公開した。それによると、7月のサンフランシスコ国際空港の国際線旅客数は2019年8月の97%で、新型コロナウイルス禍前の水準に戻りつつある。一方で、国内線旅客数は2019年の85%程度にとどまっており、シアトルやニューヨークに比べて回復が鈍い。APEC開催による市内の活況が期待される。

(芦崎暢)

(米国)

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