EUの地域別高度人材割合、1位はストックホルム

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2023年10月06日

EU統計局(ユーロスタット)は10月4日、EUの地域別に、2022年の高度人材の雇用割合を発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同統計の「高度人材」とは、25~64歳の管理職、専門職、技術職、準専門職に就く人材。2022年にはEU全体で約8,000万人の高度人材が雇用され、被雇用者全体(25~64歳)の44.2%を占めた。

同統計によると、報告された全241地域のうち106地域はEU平均以上に高度人材を雇用していたが、地域によって大きなばらつきがあった。53地域では被雇用者の半数以上が高度人材だった。高度人材の雇用割合が最も高い14地域のうち12地域は首都圏地域で、首都圏とその他の都市部で高度人材の雇用割合が高い傾向が明らかになった。

地域別ランキングでは、高度人材の雇用割合が最も高かったのはストックホルム(スウェーデン)の73.6%で、2位はユトレヒト(オランダ)の68.9%、3位はルクセンブルクの67.4%、4位はブラバン・ワロン州(ベルギー)の65.8%と続いた(添付資料表参照)。さらに、ベルギー、フランス、リトアニア、ハンガリー、フィンランド、ドイツ、ポーランド、オランダ、デンマーク、チェコの首都圏では、高度人材の雇用割合が62.6~65.6%と高水準だった。

高度人材の雇用割合が29.5%未満だった地域は24地域で、農村地域や、かつての工業中心地、首都から遠い地域だった。これらの地域は、ギリシャの10地域や、ルーマニアの6地域、ブルガリアの4地域など、主に欧州の南東部に集中していた。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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