2024年2月投票の大統領選の立候補受け付け開始

(インドネシア)

ジャカルタ発

2023年10月20日

インドネシアで2024年2月に投開票される大統領選挙の立候補期間が10月19日から始まった。同日には、ガンジャル・プラノウォ前中部ジャワ州知事、アニス・バスウェダン元ジャカルタ特別州知事が総選挙管理委員会(KPU)に正式に立候補の届け出を行った。これまで2度の大統領選を経験している連立与党グリンドラ党のプラボウォ・スビアント党首(現国防相)も立候補の意向を表明している。

大統領選は、正副大統領の組み合わせを国民が直接選出する方式となっており、副大統領候補にも注目が集まるが、インドネシアの最大与党・闘争民主党(PDIP)は10月18日、ガンジャル・プラノウォ前中部ジャワ州知事と組む副大統領候補として、モハンマド・マフッド政治・法務・治安調整相を選出した(「デティック」10月18日)。また、アニス氏は国民覚醒党(PKB)のムハイミン・イスカンダル党首を副大統領候補とした(「CNBCインドネシア」10月19日)。

一方、プラボウォ氏陣営では副大統領候補として、ジョコ・ウィドド大統領の長男のギブラン・ラカブミン氏(中部ジャワ州ソロ市長)のほか、エリック・トヒル国営企業相らが有力候補として名前が挙がっているものの、18日時点では正式な決定はなされていない。なお、ギブラン氏の年齢は36歳。次期大統領選に出馬するには、総選挙法2021年第7号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で規定している大統領選に立候補できる正副大統領候補の年齢制限(40歳以上)が改正されることが条件となっていたが、憲法裁判所は16日、「40歳以上または地方首長経験者は立候補を認める」との判決を出し、立候補が可能な状態となっている(「デティック」10月18日)。

大統領選にかかる今後のスケジュール

大統領選の立候補受け付け期間は10月19日~10月25日とされており(総選挙管理委員会(KPU)プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、11月28日~2024年2月10日が選挙運動期間となる〔総選挙管理委員会(KPU)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

投票日は2024年2月14日で、総選挙法2017年第7号で「大統領と副大統領候補の組は、選挙で50%以上の票を獲得し、かつ、インドネシア全州のうち少なくとも半分以上の州で最低20%の票を得た場合に、大統領、副大統領に任命される」と規定している。上記要件を満たす候補者の組がいない場合は、6月26日に得票数第1位と第2位の候補者の組による決選投票が行われる(総選挙管理委員会規則2022年第3号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(八木沼洋文、シファ・ファウジア)

(インドネシア)

ビジネス短信 93598fc48722fd81