在京バングラデシュ大使館、FaW東京展示会に出展、セミナーも開催

(バングラデシュ、日本)

調査部アジア大洋州課

2023年10月12日

日本にあるバングラデシュ大使館とバングラデシュ商務省(MOC)輸出振興局(EPB)は10月10~12日、東京ビッグサイトで開催されている「第14回ファッションワールド東京(FaWTOKYO)秋」に、バングラデシュ企業17社で構成するバングラデシュパビリオンを出展、11日には「バングラデシュセミナー テキスタイル、レザーおよびジュート製品~誇るべきメイドイン・バングラデシュ、日本向け製品への配慮」を開催した。

写真 バングラデシュセミナーの風景(ジェトロ撮影)

バングラデシュセミナーの風景(ジェトロ撮影)

同セミナーでは、バングラデシュに進出してアパレル・靴製品の製造を行っている日本企業2社が登壇。現地のアパレル製品の生産体制は材料の綿糸を調達してから最終製品化まで一貫生産を行っていることや、革靴を中心とする皮革製品は、原料の牛皮が入手しやすいことから、材料も現地調達しているとの説明があり、同国への進出を今後目指す日本企業に対する情報提供の機会となった。

出展企業の1社でOEMによる各種シャツ類の製造を得意としているアドロイト・リンカーズの最高経営責任者(CEO)モハンマド・サラウッディーン氏は「これまではドイツを中心とした欧米企業からの受注がほとんどで、日本企業との取引はわずかだった。新たに日本企業を顧客にしたいと考え、3回連続でこの展示会に出展している」と述べ、日本の顧客像については「あまり自身の意見を言わずに保守的だ。言葉の問題が大きいと思う。ただし、一度理解し合うことができれば支払いの滞納などもなく、信頼できるパートナーになることができる」として、今後の日本企業との取引開始に向けて抱負を語った。

写真 アドロイト・リンカーズのブースとCEOのサラウッディーン氏(ジェトロ撮影)

アドロイト・リンカーズのブースとCEOのサラウッディーン氏(ジェトロ撮影)

(河野将史、寺島かほる)

(バングラデシュ、日本)

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