中南米最大級の総合食品見本市、日本製品に関心集まる

(チリ)

サンティアゴ発

2023年10月25日

チリの首都サンティアゴで92628日、中南米最大級の総合食品関連見本市「エスパシオ・フード・サービス2023」が開催された。ジェトロはB to Bのオンラインカタログサイト「Japan Street」を紹介するためのブースを出展し、日本のサプライヤーと海外のバイヤーをつなげるためのプロモーションを実施した。3日間で、約100社がジェトロのブースを訪問し、水産物、菓子、食器、化粧品、酒などの日本製品に関心を示した。

写真 ジェトロ出展ブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロ出展ブースの様子(ジェトロ撮影)

同見本市の開催は今回で11回目となり、来場者数は3日間で31,700人、国内外から約600の企業・団体が出展した。出展者はチリ国内の食品・サービス関連企業のほかに、ブラジル、アルゼンチン、米国など15カ国がナショナルブースを設置し、30カ国以上の製品が出展された。設置されたブースは約1,000カ所で、ワイン、紅茶、パン、水産物、ナッツ類、菓子など多岐に渡る製品がブースに並んだ。日本企業としては、東芝やエプソンといった電機メーカーが出展しており、後者はラベルプリンターやPOSソリューションなどを紹介するブースを設置していた。

写真 ナショナルブースの様子(ジェトロ撮影)

ナショナルブースの様子(ジェトロ撮影)

イベントの主催者のアンドレス・イラバカ・コマーシャルディレクターは「今年3万人以上が来場したこのイベントがこの分野におけるメインイベントとして定着し、多くの革新的な起業家らに影響を与え続け、明日への大きな貢献となる機会を生み出せることを非常にうれしく思う」とコメントした。イベント終了後、ジェトロがイラバカ氏に確認したところ、すでに次回2024年の見本市の準備を進めており、引き続き注目を集めるテーマとしては、ビーガン、オーガニック、植物ベース、機能性食品に加えて、人工知能(AI)、ロボット化、アプリ、調理機器などを挙げた。また、2024年のイベントにおいて日本企業が食品関連の幅広い製品、技術、サービスを紹介することに期待している、とのコメントも得られた。

(岡戸美澪)

(チリ)

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