ASEAN全加盟国が認定事業者(AEO)相互認証取り決めに署名

(タイ、ASEAN)

バンコク発

2023年10月27日

タイ税関は10月4日、ASEAN加盟国間での認定事業者(AEO)相互認証取り決め(AAMRA)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が9月19日に全てのASEAN加盟国(10カ国)の税関当局によって署名外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますされたことを公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。AAMRAはタイにとって初の多国間AEO-MRAとなり、香港、韓国、シンガポール、オーストラリア、日本、ニュージーランドと締結した2国・地域間MRAに次いで7番目のAEO-MRAとなる。AAMRAにより、ASEAN加盟国内の認定事業者は他のASEAN加盟国へ輸出する際に貿易円滑化の恩恵を享受可能となる。

ASEANでは、サプライチェーンの安全性と効率性を強化し、ASEAN加盟国間の貿易拡大を目的として、2019年からAAMRAに関する交渉を開始していた。今後、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポールの6カ国で6カ月間にわたるAAMRAの試験的実施を開始する予定となっている。また、残る4加盟国は2024年に試験的実施を開始する見込み。2024年第3四半期(7~9月)までに全10加盟国で完全実施する計画だ。

タイ税関は9月27日にAEO-MRAのメリットや締結状況に関する資料を公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしており、企業がAEO-MRA制度を利用する際の参考になる(仮訳した添付資料も参照)。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、ASEAN)

ビジネス短信 7d7e2e16a902e451