タイFDA、ホタテを含め日本からの輸入水産物の安全性強調

(タイ)

バンコク発

2023年10月17日

タイ保健省食品・医薬品局(FDA)は10月12日、日本からの輸入水産物について、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の海洋放出以降に、90件以上のサンプル検査を行い、これまでに判明した80件のサンプルからは、放射性物質が検出されていないと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。FDAが同様の発表を行うのは9月25日に続いて2回目で(2023年9月26日記事参照)、今回はチョラナーン・シーゲオ保健相のコメントも掲載した(仮訳は添付資料参照)。

FDA発表によると、FDAは関係機関の協力を得て8月28日から現在にかけ、90件以上の魚、イカ、貝類、カニ、海藻類など、日本からの輸入水産物のサンプル採取を行い、セシウム134とセシウム137の検査を行った。現在までに80件のサンプルの検査結果が報告され、全てのサンプルから放射性物質は検出されなかった。

また、市場や小売店舗、FDA検査所からホタテのサンプルを採取し、全てのサンプルから放射性物質は検出されなかった。日本産ホタテを巡っては、大手日系小売店がアジアの店舗で販売することが発表され、タイでも報道されていた。

FDAは引き続き、消費者の安全のために監視策と情報提供を行うとしている。

(谷口裕基)

(タイ)

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