チェコ自動車大手シュコダ・オート、ベトナムで乗用車販売を開始

(チェコ、ベトナム)

プラハ発

2023年10月10日

チェコ自動車大手シュコダ・オートは9月23日、ベトナムのパートナー企業タインコン・グループを通じて、ベトナムでの乗用車販売を開始すると発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同社は2022年10月、ベトナム市場への参入を同社の国際化戦略の重要な一歩と位置づけ、2023年に販売を開始し、2024年には現地組み立て(CKD)方式で生産を開始する計画を公表していた(2022年10月13日記事参照)。

首都ハノイにショールームを設置し、スポーツ用多目的車(SUV)の「カロック」と「コディアック」の2車種を欧州から輸入して販売する。今後は「オクタビア」と「スパーブ」の2車種を追加するほか、バッテリー式電気自動車(BEV)「エニヤック」も販売する。ベトナム中部と南部にもショールームを設立する準備を現在進めており、2025年までに20店舗、2028年までには30店舗に拡大する予定だ。年間販売台数は、中期的には3万台、2030年以降は4万台以上を見込んでいる。

ベトナムでの生産については、インド西部プネの生産拠点から部品を輸入し、2024年下半期にSUV「クシャック」、2025年にはセダン「スラビア」の組み立てを開始する。2027年以降は年間2万7,000台の生産を見込んでいる。

シュコダ・オートのクラウス・ツェルマー最高経営責任者(CEO)は、ベトナム市場への参入は「国際化戦略を加速し、ASEAN地域でのブランド力を強化する一歩」であるとともに、「欧州とインドという(同社の)2つの主要市場の相乗効果を高めるもの」とコメントしている。

(志牟田剛)

(チェコ、ベトナム)

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