米印など4カ国、宇宙分野の新たな協力を発表

(インド、イスラエル、米国、アラブ首長国連邦)

調査部アジア大洋州課

2023年10月05日

インド、米国、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)からなる新クアッド「I2U2」の4カ国は9月22日、宇宙分野における新たな協力を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ニューヨークで開催された国連総会に合わせた発表で、詳細なプロジェクト内容については未公表であるものの、宇宙観測データを利用し、政策立案者や企業などに向けて「ユニークなツール」を提供することを目的としている。なお、インドのメディアによれば、米国務省は宇宙観測データを気候変動といった「人類共通の利益」追求に向けた協力が可能になると表明している(「インディアTV」9月23日)。

米国務省によると、I2U2の枠組みは、水、エネルギー、交通、宇宙、健康、食糧安全保障、テクノロジーといった幅広い分野で、新規イニシアチブの立ち上げや共同投資を目的として2021年10月に設立された。インドは2023年、立て続けに無人探査機の月面着陸や太陽観測衛星の打ち上げに成功(2023年9月5日記事参照)しており、今回の協力の発表は、インド国内での宇宙開発の機運の高まりに合わせたものとなった。

(深津佑野)

(インド、イスラエル、米国、アラブ首長国連邦)

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