IMFのミャンマー経済見通し、相変わらず低調

(ミャンマー)

調査部アジア大洋州課

2023年10月13日

IMFは10月3日、世界経済見通し10月版を発表した。2023年のミャンマー経済について、実質GDP成長率や消費者物価指数(CPI)の推測値は、前回(4月時点)の推測値から変化はなかった。

具体的には、2023年の実質GDP成長率の推測値を2.58%としている。また、IMFは2024年の実質GDP成長率を2.64%と推測しており、こちらも4月時点の推測値から変わらなかった。

2023年のCPI上昇率は14.18%とし、2024年以降は2023年比では低下するものの、引き続き7.83%と高い水準で推移すると予測している。

経常収支については、4月の推測値からマイナス方向に見直しを行っており、今回の10月版の推測値では、ドル建て、GDP比ともに赤字幅が拡大し、2024年以降もこのトレンドは継続すると予想している。

加えて、2023年のミャンマーの1人当たりドル建てのGDPは1,381.06ドルとし、4月時点の推測値(1,180.48ドル)と比較して、改善した結果となっている。その理由の詳細については不明だが、過去のピーク時の2020年の1,527.43ドルまで回復するのに2025年までかかると予想している。

(アジア大洋州課)

(ミャンマー)

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