ジェトロ、上海市で初の日本製キャンプ用品体験型イベント開催

(中国、日本)

上海発

2023年10月31日

ジェトロは101415日の2日間、日本産の酒類や食品、アウトドア用品、ペット用品の販売促進を目的に、上海市青浦区のキャンプ場で、EC販促企画イベントを開催した。同分野の商品を1つに取りまとめて、政府機関や県庁などと連携し、消費者向けにPRイベントを行うのは、ジェトロとして初めての取り組みだ。

同イベントには、計39社・団体が参加した。うちキャンプ用品を扱う企業は、カンセキ(tent-Mark DESIGNS、栃木県)、新越ワークス(UNIFLAME、新潟県)、フロントビジョン(MAAGZ、東京都)、ナンガ(NANGA、滋賀県)、東和コーポレーション(TOWA、福岡県)などの11社だった。キャンプ用品以外の分野では、酒類などの飲料、調味料、菓子類といった食品関連を販売する企業が18社、ペット用品メーカーが7社、3つの自治体が参加した。ジェトロは在上海日本総領事館、日本政府観光局(JNTO)の上海事務所、熊本県庁、新潟県庁、福岡県庁と連携し、さまざまな体験型イベントを実施した。

イベント会場内の各企業・団体の展示エリアには、EC販売チャネルを設置し、展示した全商品を中国のECアプリを通して購入できる方式を取り入れた。

写真 イベントの様子(ジェトロ撮影)

イベントの様子(ジェトロ撮影)

写真 キャンプ用品を使った体験の様子(ジェトロ撮影)

キャンプ用品を使った体験の様子(ジェトロ撮影)

イベントには多数のインフルエンサーが来場し、ソーシャルメディアプラットフォーム「小紅書(RED)」に投稿が掲載された。出展者も自社商品のPR活動を行い、会社の公式SNSアカウントをフォローした来場者向けに試飲、試食を行った。

イベント参加者からは、「こんなにかっこいいキャンプ用品は初めて見た」「屋外で商品体験を行っているので、イメージを持った上でECサイトでの購入をしやすい」などとの声が上がった。出展者として参加した日本企業からは、「イベント来場者の多くはキャンプの基礎的知識を持っていた。次回も同様のキャンプイベントが開催されるならば、顧客獲得のためにまた参加したい」との前向きな声が聞かれた。

iiMedia Research(艾媒諮詢)によると、2022年の中国キャンプ市場規模は1,135億元(約2兆2,700億円、1元=約20円)(前年比51.8%増)となっている。中国では新型コロナウイルス禍を経て、都市部の若者や家族連れを中心にアウトドア需要が高まっている。

(曲馨格)

(中国、日本)

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