ルクセンブルク議会選、連立与党が過半数割れ、新政権の連立協議開始

(ルクセンブルク)

ブリュッセル発

2023年10月17日

ルクセンブルク議会(一院制、定数60)選挙の投開票が10月8日に行われた。議会の任期は5年で、前回2018年10月(2018年10月18日記事参照)以来の選挙となり、4つの地域に分割された比例代表制で60議席が争われた。

開票結果によると、グザビエ・ベッテル首相率いる連立与党で中道右派の民主党(DP)は前回選挙から2議席増の14議席となった。同じく連立与党の社会労働党(LSAP)も1議席増の11議席。一方、前回選挙で3議席増だった緑の党は5議席減と大幅に議席を失った(添付資料表参照)。

野党では、キリスト教社会党(CSV)が前回選挙と同じ21議席を維持して第1党となった。少数政党の民主改革党と海賊党はそれぞれ新たに1議席増やした。

ベッテル首相率いるDPと、LSAP、緑の党の連立政権は2期連続10年に及んだが、今回は連立3党の合計議席数が29議席で、政権維持に必要な過半数を割り込んだ。このため、次期政権の連立交渉に向けた協議がCSVとDPの間で10月11日に開始された。CSVはジャン=クロード・ユンケル元欧州委員長が1995年から2013年まで党首を務めた政党として知られている。

(大中登紀子)

(ルクセンブルク)

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