ラゴスで包装・食品加工機械の展示会開催

(ナイジェリア)

ラゴス発

2023年10月03日

ナイジェリアの経済都市ラゴスで91214日、西アフリカ最大級の包装・加工機械、食品加工機械分野の専門見本市「プロパック西アフリカ(Propak West Africa)」が開催された。2012年の開催以来、10回目を数える。主催者発表によると、参加国・地域は35以上に上り、152社の企業が200以上のブランドを展示した。会期中は延べ5,500人以上のビジネス関係者らが来場した。

写真 見本市会場の様子(ジェトロ撮影)

見本市会場の様子(ジェトロ撮影)

出展企業には、ナイジェリアの地場企業に限らず、イタリア、オーストリア、セルビア、ドイツ、英国などの欧州企業のほか、エジプトや中国などからの出展も目立った。日本企業では、計量機器や検査機器の開発・製造・販売を手掛け「はかりの総合メーカー」として知られる大和製衡のブース展示があった。このほか、キヤノン、コニカミノルタ、ブラザー、ミマキエンジニアリングなど日本の印刷機器大手の製品を取り扱う現地代理店による出展も見られた。国・地域別の出展では中国と台湾がパビリオンを構えた。

大和製衡中近東支店長の宮永剛志氏に話を聞いたところ、同社は世界中でビジネス展開を進める中、ナイジェリアでの展示会出展は初めての試みだという。また、展示会の来場者数は予想以上に多く好印象を受け、2億人を超える人口規模や英語圏として日本企業にとってコミュニケーションが容易な点から、魅力を感じていると語った。一方で、同社の事業分野では「ナイジェリア市場は未成熟で、顧客はノウハウを持っておらず、設備導入の具体的な話の前に、設備導入の啓発活動が必要」な点や、外貨不足と通貨価値の下落に起因する顧客側の購買能力の見極めが課題と指摘している。同社は今後もビジネス拡大に向け、アフリカ地域でのビジネス展開に注力を続ける考えだ。

写真 大和製衡中近東支店長の宮永剛志氏(写真中央、同社提供)

大和製衡中近東支店長の宮永剛志氏(写真中央、同社提供)

なお、同展示会の2024年度の開催は9月10~12日の3日間を予定している。

(オルファデジミ・オジュラリ、柴田北斗)

(ナイジェリア)

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