中国初の国産大型クルーズ船、2024年1月1日に運航開始

(中国)

上海発

2023年09月25日

中国のクルーズ船運航会社の愛達郵輪(アドラクルーズ、注)は9月19日、中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都号」(アドラ・マジックシティー)を運航すると発表した。2024年1月1日に上海呉淞口国際クルーズ港から出港し、韓国(済州島)、日本(長崎、福岡)を巡る航路となる。アドラクルーズは自社サイトやWeChatのミニプログラムでツアーの予約を受け付けている。

アドラ・マジックシティーは、全長323.6メートル、総重要13万5,500トンに及び、2,125の客室とスイートルームを完備しており、5,246人の旅客を収容できる。また、第5世代移動通信システム(5G)の接続が可能で、最先端の無線通信技術を搭載しているという。アドラ・マジックシティーの中には22のレストランやバーがあり、アジアでは初めての船内クラフトビール工房も設置されており、独自のビールを乗客に提供する。

運航路線は主に北東アジアとなっているが、今後は中国から東南アジア諸国への航路や、「海上シルクロード」の中長期航路も検討しており、長距離、中距離、短距離を組み合わせた幅広いクルーズ船の旅の選択肢を提供し、中国の旅行客に対して質の高いクルーズ体験と、幅広い文化的な旅行を提供すると説明した。

(注)愛達郵輪(アドラクルーズ)は、中国国有の造船会社の中国船舶集団(CSSC)と、米国のクルーズ船運航会社のカーニバル・クルーズラインの合弁会社。

(尹世花)

(中国)

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