UBS、クレディ・スイスとの合併について詳細発表
(スイス)
ジュネーブ発
2023年09月05日
スイス最大の銀行UBSは8月31日、2023年第2四半期(4~6月)の決算報告書の中で、同業のクレディ・スイス(CS)を完全に統合する決定を発表した(プレスリリース)。
UBSは6月12日、CSグループの買収を成功裏に完了した。また、CSを安定化させ、CSのウェルス・マネジメント部門とスイス・バンク部門も安定化させ、非中核部門とレガシー部門を明確化した。また、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)による流動性支援を返済し、公的流動性バックストップと損失保護契約を自主的に終了した(2023年8月17日記事参照)。
UBSグループ最高経営責任者(CEO)のセルジオ・エルモッティ氏は「両行が地域社会で果たしている重要な役割を認識し、両行が合意した市民、スポーツ、地域社会へのスポンサーシップを維持する。少なくとも2025年末までは、スイスの市民活動、スポーツ活動、文化活動への協賛を維持する。UBSとCSのスイス・バンクは2024年に予定されている法的合併まで、それぞれ別個に事業を展開する。CSのブランドと業務は、2025年に予定されているUBSのシステムへのCS顧客の移行が完了するまで存続する」と述べた。
(竹上嗣郎)
(スイス)
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