ADB、ミャンマーの高インフレは継続すると報告

(ミャンマー)

調査部アジア大洋州課

2023年09月21日

アジア開発銀行(ADB)は9月20日、「アジア経済見通し2023年9月版外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、報告書)の中で、ミャンマーの2023年度(注)の経済成長率をについて4月版の予測値を据え置き、前年度比2.8%と発表した。2022年度の2.0%を上回った。2024年度も4月版と同じ3.2%と緩やかな成長になるとした。ミャンマーでは継続する不安定な社会・経済情勢を反映し、新型コロナ禍前の6~7%台の成長率と比較すると低成長が続くと見通されている。

インフレ率については、エネルギー価格の上昇は落ち着いてきたが、現地通貨チャットの下落と自然災害による農業生産への影響、食糧価格の高騰を受けて、2023年度は14.0%(4月版では10.5%)、2024年度は8.2%(同8.2%)と引き続き高くなると予測している。なお、ADBの推計によると、2022年度のインフレ率は18.4%だった。

(注)同報告書での年度は10月~翌9月を指す。

(アジア大洋州課)

(ミャンマー)

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