ALPS処理水放出後の海水モニタリング結果は異常なしと発表

(台湾)

調査部中国北アジア課

2023年09月04日

台湾の原子力委員会は8月31日、関連省庁と連携して立ち上げたウェブサイト「放射性物質海域拡散海洋情報プラットフォーム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」で、福島第1原子力発電所のALPS処理水放出後の海水モニタリング結果を発表した。それによると、台湾の海域での最新の検査結果では、トリチウムは検出されず、海水中のトリチウム濃度は基準値の範囲内で、異常はなかったとして、台湾の人々に安心してほしいと呼びかけた。

また、モニタリングを強化するだけでなく、原子力委員会と交通部が合同でトリチウムの拡散経路予報(7日間分)を毎日発表するとした。9月6日までの7日間については、日本が放出したALPS処理水の拡散範囲は福島第1原発の周辺100キロ前後の海域で、海水中のトリチウム濃度は1リットル当たり1,000万分の1ベクレルと予測され、検測機器で検出できる限界値を大きく下回るとした。

(江田真由美)

(台湾)

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