インド工科大学ハイデラバード校で「JAPAN WEEK CAREER FAIR 2023」開催

(インド、日本)

ベンガルール発

2023年09月29日

インド南部テランガナ州ハイデラバードで924日、インド工科大学ハイデラバード校(IITH)とジェトロ、国際協力機構(JICA)が「JAPAN WEEK CAREER FAIR 2023(ジャパン・ウイーク・キャリア・フェア 2023)」を共催した。このイベントは日系企業がIITH学生に向けて行う就職説明会で、今回が6回目の開催となる。当日は250人以上の学生が各企業のプレゼンテーション会場や対談ブースを訪れた。

写真 企業プレゼンテーションに聞き入る学生たち(ジェトロ撮影)

企業プレゼンテーションに聞き入る学生たち(ジェトロ撮影)

世界中でIT人材の需要が高まる中、日本企業は優秀なIT人材を輩出するインドでの採用に注目している。IITHはインド国内大学ランキング(National Institutional Ranking Framework)で200校中14位にランクインするなど、国内トップレベルの大学だ。しかし、IITH学生の新卒採用には厳格な独自ルールがあり、大学を介して採用活動を行う場合は、学生からの知名度や先輩の口コミ、提案する雇用待遇などによって、大学側から面接枠の割り振りが行われる。今回のイベントは、121日の採用活動解禁を前に、日本企業が学生に対して知名度を向上させる目的で実施された。

参加した日本企業は前回の10社から20社と倍増した(添付資料表参照)。当日のプログラムでは、各企業が自社のミッションや製品、仕事のやりがいを紹介するプレゼンテーションを行ったほか、対談ブースも設けられた。学生たちは企業ごとに分かれている対談ブースを訪れ、出展企業と質疑応答や交流を行った。

写真 対談ブースでは学生から多くの質問が寄せられた(ジェトロ撮影)

対談ブースでは学生から多くの質問が寄せられた(ジェトロ撮影)

同校教授のB.S.ムルティ氏は開会あいさつで「このイベントは、学生が日本での仕事・文化・生活・キャリアパスについて理解を深める重要な機会だ。IITHが日本とインドのイノベーション創出の場になることを期待する」とコメントした。

(岩井澪佳)

(インド、日本)

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