食品添加物関連法令改正案の第1回技術会議を開催

(香港)

香港発

2023年09月07日

食品添加物に関する法令「食物中の保存料規則」の改正案(第132BD章)に係るパブリックコメントの募集が5月29日から8月28日まで行われた。香港政府食物安全中心(CFS)はパブリックコメントが終了するのを控え、8月23日に業界やその他関係者とともに第1回技術会議を開いた。CFSは、同改正案を香港立法会へ提出する準備を進めているようだ。

技術会議では、次回会議を10月に行うことが発表された。また、同改正案の香港立法会への提出時期は、早ければ2023年末か2024年の頭になる予定で、香港立法会での審議が終われば、18カ月間の猶予期間が設けられ、その後に実施される予定だという。

同改正案は、国際基準にコーデックス規格に対応しており、中国本土や他の主要な食品貿易相手国の関連基準により補完されている。なお、技術会議で発表があった改正案の主な内容は次のとおり。

  1. 「保存料」と「酸化防止剤」の定義を更新した。
  2. 認可保存料および酸化防止剤を更新した。食品に使用が可能な認可保存料および酸化防止剤の数が現行の32から58に拡大された。
  3. 指定された食品区分における認可保存料と酸化防止剤の最大許容濃度を更新および新設した。

改正案に係る説明資料などはCFSのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

(注)同規則では、食品に使用可能な認可保存料および酸化防止剤リストを設けており、同リストに記載された認可保存料および酸化防止剤のみが所定の食品分野において、かつ規定された最大許容濃度の範囲内で使用できる。

(周天任)

(香港)

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