第2四半期のGDP成長率は前期比0.2%、再び成長鈍化

(ベルギー)

ブリュッセル発

2023年09月06日

ベルギー国立銀行(NBB)は8月31日、2023年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を前期比0.2%(季節調整済み)、前年同期比では0.9%と発表した(プレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)、添付資料表参照)。新型コロナウイルス感染の再拡大により経済成長の減速が始まった2021年第4四半期(10~12月)以降、低成長が続いており、2023年第1四半期(1~3月)は前期比0.3ポイント増の0.4%と持ち直したものの、今期は再び0.2ポイント減少した。

2023年第2四半期のGDP成長率(前期比)を需要項目別にみると、民間最終消費支出は、主に非耐久財の消費は拡大したものの、0.5%増と前期の0.6%増からわずかに縮小した。

国内総固定資本形成は前期の1.9%増から1.2%増と縮小した。企業投資は2.1%増と前期から拡大したものの、公共投資が前期の5.8%増から0.5%増に大きく縮小した。加えて、住宅投資が前期の0.1%増から1.2%減とマイナスに転じたことに起因する。政府最終消費支出は、前期の0.7%減から0.6%減へわずかに回復した。

財貨・サービスの輸出と輸入は、いずれも前期の0.8%減、0.7%減から縮小し、それぞれ1.0%減、0.8%減となり、純輸出がGDPを0.2ポイント押し下げた。

産業別にみると、工業(建設業を除く)が前期の0.6%減からさらに悪化し、1.3%減と5期連続のマイナス成長だった。建設業は前期の0.2%増から0.3%増に微増した。サービス業は前期の0.7%増から0.5%増に縮小した。

2023年第2四半期の雇用は前期から1万8,600人増加し、総雇用者数は前期比0.4%増、前年同期比で1.0%増だった。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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