ドバイで健康食品の展示会「Free From Food Dubai」が開催

アラブ首長国連邦（UAE）のドバイで9月20～21日、健康食品をテーマにした展示会「Free From Food Dubai」が開催された。同展示会は、アレルゲン・グルテン・添加物などを含まないフリーフロム食品、オーガニック食品、ビーガン食品、機能性食品などを対象にしている。同展示会はもともと2013年から欧州で開催されていたものだが、UAEでも健康食品への意識が高まっているとして、今回、ドバイで初めて開催された。

主催者であるオランダのExpo Business Communications BVによると、今回の展示会には、世界各国から34社が出展した。特に南アフリカ共和国は、同国の政府系組織の支援のもと、同展示会で唯一の国別パビリオンを設置し、女性が起業した中小企業に焦点を当てるかたちで20社が出展。そのほかでは欧州各国からの出展が多く、アジアはタイから1社が出展した。

日本企業の出展はなかったが、英国のClearspringが、みそや茶、そばなどを展示した。同社は幅広い日本産食材を扱っているが、消費者の理解のため、パッケージに食材に関する詳しい説明を英語で記載していることが特徴的で、すでにドバイの大手スーパーマーケットでも販売されている。

今回、主催者は、展示スペースと現地バイヤーとの商談アレンジを組み合わせたパッケージのかたちで出展者を募集した。いくつかのパッケージが用意されているが、4平方メートルの展示スペースとバイヤー5社との商談を含むパッケージでは、価格は3,500ユーロとなる。

主催者は、今回初めて中東での「Free From Food」展示会となったが、UAEの政府系組織や民間団体とも協力関係をつくることができ、また、当地での健康食品への意識は今後も高まっていくと思われることから、2024年以降もドバイで同展示会を続けていきたい、と語っていた。

（高橋建朗）